古びた未来をどう壊す?〜世界を書き換える「ストーリー」のつくり方とつかい方〜
宮本道人(著)
光文社(2023/1/25)
宮本道人 みやもと・どうじん
1989年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。応用文学者、科学文化作家、SFコンサルタント。 東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員、慶應義塾大学理工学部訪問研究員、変人類学研究所(東京学芸大こども未来研究所内)スーパーバイザー。日本SF作家クラブ会員。四社(〆、BIOTOPE、グローバルインパクト、T.K.Science)顧問。 編著に『SF思考 ビジネスと自分の未来を考えるスキル』(ダイヤモンド社)、『SFプロトタイピング SFからイノベーションを生み出す新戦略』(早川書房)など。
未来のぶっとんだストーリーをつくり、
逆算してくるという方法は、
フューチャーマッピングと似ているプロセスではないでしょうか。
いずれにしろ、新しい未来の作り方と現在への結びつけ方を
知っておくことは役に立ちます。
SFでぶっとんだ未来を想像するもよし、
誰かの120%ハッピーの未来を想像するもよし、
イラストでイメージを描いてみるのもよし、
写真を集めてコラージュをつくるのもよし、
好きな方法を1つは持っておくとよいのではないでしょうか。
写真だとどうしても過去のものから持ってくることになりますが、
今や、画像をAIで作ることができる世の中です。
そうなれば、未来のイメージも作り出すことができます。
いまやストーリーも画像もAIの力を借りて、
作成することも可能な時代になっています。
過去の亡霊みたいな固定観念とか、
いったん敷いたレールとか、
一部の人が勝手に作った「古びた未来」から、遠ざかり、
「ハズレる未来予想」をストーリーで作ろうという
コンセプトは、とてもすばらしいと思います。
望む未来だけにしばられることなく、
望まない未来についても考えることが、
大切だなあとも思いました。