〈新版〉ユダヤ5000年の教え
Effortless: Make It Easier to Do What Matters Most
ラビ・マービン・トケイヤー(著), 加瀬英明(翻訳)
小学館 (2016/10/8)
ラビ・マービン・トケイヤー MarvinTokayer
1936年米国ニューヨーク生まれ。ラビ(ユダヤ教の僧侶)の資格を取得し、1967年、東京・広尾に日本ユダヤ教団を設立。初代ラビとして1976年まで活躍。『ユダヤ・ジョーク集』(講談社)などの著書がある。現在、米国在住。
加瀬英明 かせ・ひであき
1936年東京生まれ。慶應義塾大学中退。『ブリタニカ国際大百科事典』初代編集長を経て、外交評論家として国内外で活躍中。『昭和天皇三十二の佳話』(実業之日本社)、『徳の国富論』(自由社)など、多数の著書、訳書がある。
古今東西、大切なことは同じだと考えます。
ユダヤ5000年の教え
賢人とは誰か?
あらゆる人から学べる人。強い人とは誰か?
感情を抑えられる人。豊かな人とは誰か?
自分の持っているもので満ち足りている人。人に愛される人とは誰か?
ユダヤ5000年の教え
あらゆる人をほめる人。
この本は、ユダヤ人が5000年にわたって蓄積してきた知恵
『旧約聖書』『タルムード』『ミッドラッシュ』などを
集大成したものです。
『タルムード』は”偉大な研究”という意味で、
250万字からなる、ユダヤ民族の生活規範の集大成であり、
数百年かかって編集されたものです。
『聖書』をめぐる延べ数万人のラビの討論が
収録されたものです。
『ミッドラッシュ』は、ユダヤ教の経典の一つです。
本の中には、たくさんの金言が紹介されています。
その名から1つだけ選ぼうと思って、
選んだのは、引用で紹介したものです。
子どもたちが小さいころ、
近所の床屋さんによく連れていっていましたが、
その床屋さんの壁にかかっていたのは、
「我以外皆師」
という言葉でした。
どうやら、吉川英治さんの言葉のようです。
さらにもとをたどると、
論語に同じような表現があります。
子曰く、
「三人行けば、必ず我が師有り。
其の善なる者を択びて之に従ひ、
其の善ならざる者にして之を改む。」
三人で一緒に行動すれば、
必ず自分の手本となる人がいるものである。
よい人をえらんで、そのよい点を見ならい、
よくない人については、
(自分にも同じようなよくない点がありはしないかと反省し)
そのよくない点を改めるようにすればよい。」
強い人についての定義は、
とても興味深いです。
他の人に勝つことよりも、
自分を制御することのほうが
ずっと難しいということを
伝えていると思います。
そして、豊かな人の定義は、老子の
「足るを知る者は富む」
と通じます。
古今東西、大切なことは同じだと考えます。
あなたは、ユダヤ5000年の教えからどんなことを学びますか。
20220423 ユダヤ5000年の教えvol.3387【最幸の人生の贈り方】