人間の発達の八つの段階を成長していく方法

森の地図
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人間の発達の八つの段階

成長するためには「超えて含む」ことが大切

この記事は、スパイラル・ダイナミクスの八つの段階について、簡単に説明したものです。出典の書籍は、この記事の下の方をご覧ください。

スパイラル・ダイナミクスの
人間の発達のそれぞれの段階には、
前の段階を「超えて含む」(transcend-and-include)
という性質があります。

前の段階がもっていたものを全て保持しながら、
そこに新たなものを追加するのです。
 
言い換えれば、各段階は
「より大きく」「より広く」「より高く」
なっていきます。

「超える」「含む」に失敗すると

前の段階の「超える」に失敗すると・・・

以前の段階を適切に乗り越えることに失敗すると──
新たな段階の一部分が、前の段階から抜け出せず、
その段階に「固着」し続けるために、
新たな段階において、固着している部分に対する
実にさまざまな「中毒」が発達することになります。

前の段階の「含む」に失敗すると・・・

新たな段階が以前の段階を
包含すること、統合することをせず、
その段階を否定し、新たな段階から切り離してしまうと──
新たな段階において、そうした認めてもらえていない側面、
望まれていない側面に対する「アレルギー」が
発達することになります。

スパイラル・ダイナミクス

「超えて含む」ための方法

グローイング・アップ〔成長〕の道が発見されたのは、
およそ100年前のことでしかありません。
 
重要な点は、グローイング・アップ〔成長〕の道とは、
あまり見つけやすいものではないということです。
 
どれほど内省し、瞑想し、心の内側を探求しても、
グローイング・アップ〔成長〕の各段階を
認識できない可能性が高いのです。

隠れた地図

母国語を話す環境で育てられた子どもたちはみな、
多かれ少なかれ、英語を正確に話せるようになります。
 
しかし、子どもたちに、英文法のルールとは
どんなものかを書き出すように頼んでも、
ほとんど誰も答えられないでしょう。
 
誰もがルールに従っているにもかかわらず、
誰もそのルールのことを意識していないのです。
 
インテグラル理論では、人生のあらゆる領域において、
この例と同じような指摘を行っていきます。
 
それはちょうど、自分が今どこに立っているのか
明らかにしてくれる地図のようなものです。
 
仕事、人間関係、芸術、子育て、学習、スポーツなど、
ほとんどあらゆる領域において基本となっている地図を提供するのです。

私たちはこうした地図が存在することに気づいていません。
 
ちょうど文法の例のように、
私たちは、何かに従っているという自覚が全くなくても、
何かに従っているということがあるのです。
 
加えて、率直に言えば、多くの地図は
めちゃくちゃなのです。
 
多くの地図は、不正確であったり、幼稚であったり、
子ども時代からの遺物であったり、
あるいは単に間違っていたりします。
 
しかし私たちは、こうした地図の存在を認識できていないために、
地図を修正しようとも、正確に描き直そうとも、
自分の立っている場所を正確に表現してくれる地図を
新しく作ろうとも、決して思わないのです。

こうした隠れた地図──専門的には「意識の構造」
(structure of consciousness) と呼ばれます──
を人類が発見したのは、ほんの100年ほど前のことなのです。

隠れた地図を発見する

あまり発達していない低次の隠れた地図から受ける影響を
取り除くための方法は、ひとつしかありません。
 
まずは、隠れた地図を発見し、
それに気づくということです。
 
自分が人生のほとんどあらゆる領域において
どんな地図(フレームワーク、観点)を用いているのかを、
ある程度でも認識しておこうということなのです。
 
そしてマインドフルネスによって、
そうした地図に意識を向け、
その根っこを引き抜き、分解し、
もっと正確で一貫した地図を描くための余地を
与えておこうということなのです。

出典


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