天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ100冊
山崎良兵(著)
日経BP (2022/12/8)
山崎良兵 やまざき・りょうへい
上智大学文学部卒、ニューヨーク大学大学院修了。1996年、日経BP入社。日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞編集局証券部、日経ビジネス副編集長、クロスメディア編集部長、日経ビジネス電子版編集長を経て、2022年4月から経営メディアユニット長補佐。日経ビジネスで自動車やIT、小売りなどの分野を担当。テスラCEOのイーロン・マスク氏、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を個別にインタビューし、それぞれの特集記事も執筆した。
ビル・ゲイツが選ぶ本は、
私がすでに読んでいる本も多く、
かなり割愛しました。
私がとりあげなかった本に興味がある方は、
ぜひこの本を手に取ってください。
著者は紹介する本をすべて読んでまとめたとのこと。
何冊も本を読んだような、
読み応えのある本でした。
イーロン・マスクが選ぶ本−1
イーロン・マスクが選ぶ本−2 SF
イーロン・マスクが選ぶ本−3 ファンタジー・科学・AI
イーロン・マスクが選ぶ本−4 経済学・戦争・生き方
ジェフ・ベゾスが選ぶ本−1 経営
ジェフ・ベゾスが選ぶ本−2 予測
ジェフ・ベゾスが選ぶ本−3 リーダー論・SF・小説
ビル・ゲイツが選ぶ本−1 経営
ビル・ゲイツの選書眼には、定評があり、
私も高く評価しています。
毎年公開される「この夏に読むべき5冊」の最新版(2022年)を
こちらでまとめておきます。
■■『パワー(The Power)』ナオミ・オルダーマン(Naomi Alderman)
ある日を境に、女たちが、手から強力な電流を発する力を得る。
最年少かつ、最強の力を持つ14歳の少女ロクシーは
母を殺された復讐を誓い、市長マーゴットは政界進出を狙い、
里親に虐待されていたアリーは「声」に導かれ、修道院に潜伏する。
そして、世界中で女性たちの反逆がはじまった―。
オバマ前大統領のブックリストや、
エマ・ワトソンのフェミニストブッククラブの推薦図書となった
男女逆転ディストピア・エンタテインメントがついに邦訳!
「多くの女性が経験している虐待や不正について、
より強く、体感することができた。
そして、アメリカや世界中で
このような問題に取り組む人々に感謝の気持ちが広がった」(ゲイツ)
■■『Why We’re Polarized』エズラ・クライン(Ezra Klein)
(英語版のみ)
「なぜ、アメリカの政治システムが二極化している」
かについて論じています。
「この本は、根本的にアメリカの政治に関するものだが、
人間の心理についても興味ある見方をしている」(ゲイツ)
■■『The Lincoln Highway』エイモア・トールズ(Amor Towles)
(英語版のみ)
1950年代を舞台にしたこの小説は、
ネブラスカの少年矯正農場から出たばかりの18歳の少年が、
8歳の弟を連れてカリフォルニアで新しい生活を始めようと計画したが、
施設で出会った2人の少年によって阻止される様子を描いています。
「トールズは、有名なヒーローの物語から
インスピレーションを得ていて、
我々の旅は自分が望むほどまっすぐでも予想通りでもないと
伝えたいようだ」(ゲイツ)
■■『The Ministry for the Future』キム・スタンリー・ロビンソン(Kim Stanley Robinson)
(英語版のみ)
この小説は、近い将来、気候変動がどのように人間に影響を及ぼすかについて、
架空の目撃者を通して気候危機に焦点をあてたものです。
「とても複雑で要約することは難しいが、
ロビンソンは何十年も大陸を超えて広がるような、
魅力的な考えや人々が満載の刺激的で人を
ひきつける物語をつくっている」(ゲイツ)
■■『How the World Really Works』バーツラフ・シュミル(Vaclav Smil)
(英語版のみ)
エネルギー生産やグローバリゼーションのような問題など、
現代の世界の基本的な相互作用について深く掘り下げています。
「人間の生活を形づくる多くの基本的な相互作用について、
簡単だが数字的な思考を知りたいなら、この本を読むべきだ」(ゲイツ)
参考: