人間の発達段階2:呪術的段階(マジェンタ)

森の地図
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段階2:呪術的段階(マジェンタ)とは

  • 思考はアニミズム的である。
  • 大地はさまざまな呪術的精霊に満たされている。
  • 精霊には善い霊も悪い霊もいて、さまざまな恵みや災いをもたらしたり、不思議な力によって何が起きるかを決めたりしている。
  • 部族的集団を形成する。

子どもは生後およそ18ヶ月ごろになると、自分の情動や感情と、他者の情動や感情のあいだに、基本的な区別をつけ始めるようになります。本当に分離したと言える自己が誕生します。

この分離した事故は、初めのうちは、衝動や、今すぐに満足を得たいという欲求によって、突き動かされています。意識は今ここの瞬間に向けられています。

この段階が「呪術的」と呼ばれる理由の1つは、どんな願望も魔法のような力によって実現することができると信じられているからです。2つ目は、自分と外的環境の区別がつかず、外的環境にも人間のような性質があると認識されているのです。

1歳から3−4歳の子どもにおいては一般的なあり方です。

この記事は、インテグラル・マインドフルネスについて、簡単に説明したものです。出典の書籍は、この記事の下の方をご覧ください。

自分が特別な存在という感覚を味わう

注意してみてください。
 
あなたのその見解の周りには、
自分の力を拡大したいという動機がどれほど
渦巻いているでしょうか?
 
もしあなたの願っている内容が、
単に自分自身が栄光を手にすること、
自分自身が成功すること、
自分自身が特別な存在になること、
自分自身が他の人たちに打ち勝って
賞をとること
であるならば、
あなたの実践は呪術的なものでしょう。
 
 
その場合、あなたの意識のかなりの部分は、
この段階、この呪術的で空想的で自己中心的な段階に
とどまっている可能性が高いと思われます。
 
 
もしあなたがこうした呪術的な信念を
たくさんもっているなら、
お勧めしたいことは、もちろん、
そうした信念あるいは隠れた地図を
認識するということです。

特別感のマインドフルネス

インテグラル・マインドフルネスのセッションにおいては
──今回の場合であれば──
自分が特別な存在であるという感覚に、
じっと意識を向けていきます。
 
自分が世界的に有名な人物になったと
想像してみましょう。
 
あなたはカンヌ国際映画祭で、
赤いカーペットの上を歩いています。
 
無数のメディアがあなたの写真を撮り、
評論家たちもみなあなたのことを褒めたたえ、
ファンたちがあなたを求めて叫び声を上げています。
 
世界に名を馳せているという感覚、その純粋な感覚を、
意識の中に保持しましょう。
 
ひるむことなく、果敢に、それを感じ、認識し、見つめましょう。
 
判断することなく、非難することなく、
同一化することなく、
ただ、ありのままを録画するかのように、
純粋な意識をもって、その感覚と出会いましょう。
 
その感覚を、主体ではなく客体に、
自己ではなく対象にし、
意識を真っ白な状態にして、
新しい高次の自己と意識が現れるのを待ちましょう。
 
隠れた地図を認識するということは、
隠れた地図を意識の対象にするということ、
意識のもとに「さらけ出す」ということです。
 
すると、あなたの行動が隠れた地図によって
支配されることはなくなり、
もっと正確で、もっと適切な、高次の地図が
現れるための余地が生まれるのです。
 
 
それでは、こうした呪術的な信念、迷信めいた信念のどれかひとつをとりあげて、
直接に、意識の中に保持しましょう。
 
真っすぐに、中立的に、批判することなく、非難することなく、
同一化することなく、ただ、認識しましょう。
 
純粋に、ありのままを録画しましょう。
 
そうした信念を超えて含みましょう。
 
それに気づくことによって、
それを超え、主体ではなく客体にし、
それから脱同一化しましょう
 
 
(別の言い方をすれば、意識の対象にすることによって、
そうした信念を、意識の主体から、
自己から、執着から、固着から、中毒から、
解放してあげましょう)。
 
 
あなたは、自分が普通の人よりも特別な存在であるという感覚に、
どれほど病みつきになっているでしょうか?

日々の生活や 人間関係において、
自分がこうした感覚に基づく考えをもっているかどうか、
注意してみましょう。
 
そしてその考えに、ただ、意識を向けてみましょう。
 
 
(付け加えておくと、もちろん、一人一人の人間は、
間違いなく、正真正銘の特別な存在です。
 
今ここでとりあげているのは、
こうした特別性の幼稚な形態、
自己愛的で自分本位で自己中心的な形態にすぎません。
 
この特別性は、他者には同じような特別性はそなわっていない
──私だけが特別!──と考えることによって成立しています。
 
他方、成熟した形態の特別性においては、
あらゆる生命に「大いなる完全性」が
内在しているとみなされます。

呪術的ないし迷信的な考えを受け入れられないとき

「呪術アレルギー」(magical allergy) が生じるのは、
呪術的ないし迷信的な考えが
自分の中に生じたときに、
単にそれと脱同一化する
(「私の中にこの考えが生じているけれど、
私はこの考えそのものではない」)だけではなく、
行き過ぎてしまい、
そうした考えを自分のものとして認めず、
自分から分離し、完全に否定してしまう
(「私は決してそんなことは考えない!」)ときです。
 
そうなると、 呪術的な考えは「抑圧」され、
無意識の奥底へと追放されて、
大抵の場合、他の人々へと「投影」されるようになります──
突如として、世の中の多くの人々が、
馬鹿げた呪術的見解にとらわれているように思えてくるのです。
 
そうなると、ありとあらゆるところに、
呪術的な見解が現れ始めます。
 
 
このとき、呪術的な考えは、あなたの「影」(shadow)、
すなわち、 自分の一部として認めてもらえない内容に
なっているのです。
 
すると、あなたの境界線はシャドーによって押し広げられ、
さまざまな形で、不愉快な衝突や緊張が
引き起こされることになります。
 
これから見ていきますが、実は、このようにして
シャドーや無意識を否認し投影することは、
発達のすべての段階で起こりうることです。

スパイラル・ダイナミクス

出典


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