ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う ⭐️4

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ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う
坂本貴志(著)
講談社 (2022/8/18)

坂本貴志 さかもと・たかし
1985年生まれ。リクルートワークス研究所研究員・アナリスト。一橋大学国際公共政策大学院公共経済専攻修了。厚生労働省にて社会保障制度の企画立案業務などに従事した後、内閣府で官庁エコノミストとして「経済財政白書」の執筆などを担当。その後三菱総合研究所エコノミストを経て、現職。著書に『統計で考える働き方の未来――高齢者が働き続ける国へ』(ちくま新書)がある。

著者は37歳とまだ若いですが、
とてもよい着眼点で、
少子高齢化社会を展望していると思います。

定年後に幸せに働きながら暮らしている
高齢者が多くいると知ったことは、
大きな励みとなりました。

幸せな人生後半とは

■高年齢者の労働参加

近年、高年齢者の労働参加が急速に進んでいる。

総務省「国勢調査」によれば、
2020年における70歳男性の就業率は45・7%と
すでに半数近くの70歳男性は働き続ける
という選択を行っている。

女性の高年齢者に関しても、
ここ10年ほどで労働参加が急拡大している。

本書の目的は、
定年後の仕事の実態を明らかにすることにある。

ここでいう「定年後の仕事」とは、
概ね60歳以降の仕事を指している。

定年後の仕事の実態を丹念に調べていくと
浮かび上がってくるのは、
定年後の「小さな仕事」を通じて
豊かな暮らしを手に入れている人々の姿である。

さらに明らかになるのは、このような定年後の
「小さな仕事」が必要不可欠なものとして
人々の日々の暮らしの中に埋め込まれており、
かつそれが実際に日本経済を支えている
という事実である。

さらに、事例を通じて、多くの人が
現役時代から定年後のキャリアに向けた移行期に
悩む経験をすることがわかってくる。

そして、その転機に向き合うことで、
競争に勝ち残り、高額の報酬を得ることだけが
キャリアの目的ではないことに、
人は気づいていく。

ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う

気がつけば、独立すると宣言してから、
10年が経ちました。

早いものです。

「よい学校、よい会社に入ったら、一生安泰」
という時代に育ち、よい会社に入ったものの、
その先のレールは、切れていたんですね。

どうしたものか、と思って、
そのレールから自ら降りようと決めたのが
10年前でした。

結果、こうやって、生きているのですから、
ありがたいことです。

そして、そうこうしているうちに、
人生100年時代が普通になってしまい、
子どものころの長くても70年という人生観は、
なくなってしまいました。

人生50年すぎても、まだ50年あるわけです。

どういうふうに過ごすべきか。

そもそも安心して暮らすことができるのか。

疑問は尽きないわけですが、
私は10年たって、
将来をあまり心配していない自分を見出しました。

毎日を心配なく、楽しみながら
生きていく方法はあるんじゃないの?

その時々で、見つけることができるんじゃないの?

そして、その中で、「仕事」はやはり大切。

でも、「仕事」に対する姿勢は、激変しました。
価値観が変わったのですね。

大切にしたいことは、20代、30代、40代とは
異なります。

50代になってはじめて、
「いやなことはやらない」
という技術を身につけることができたのです。

「おもしろそうな新しいことはどんどんやってみる」
という行動とセットであれば、
世界がどんどん小さくなることはありません。

見える風景が変わっていくだけのことです。

これは、おもしろいんじゃないでしょうか。

おそらく、こういう経験をしているのは、
私だけではなく、日本にたくさんいるのだろうと思い、
この本を手に取りました。

あなたは、定年後にどんな仕事がしたいですか。

20221025 ほんとうの定年後_「小さな仕事」が日本社会を救う(1)vol.3572【最幸の人生の贈り方】

定年後本当に稼ぐべき収入とは

■定年後の事実1:年収は300万円以下が大半

平均年間給与所得は、
60 ~ 64 歳には410・7万円、
65 ~ 69 歳では323・8万円、
70 歳以降 は282・3万円まで下がる。

収入低下の第一のタイミングは 50 代後半に訪れる。

そして、第二の給与削減の波は、定年直後に訪れる。

定年後、多くの人が年齢を重ねるにつれて
徐々に稼得水準を下げていることにも着目したい。

これはなぜかというと、
歳を取るごとに自身に様々な変化が起こり、
より無理のない範囲で働くよう
就業調整をしているからだと推察される。

■定年後の事実2:生活費は月 30 万円弱まで低下する

家計支出額は 34 歳以下の月 39・6万円から
年齢を重ねるごとに増大し、
ピークは 50 代前半の月 57・9万円となる。

その後は、 50 代後半まで家計支出は高い水準を維持しつつ、
60 代前半以降で減少していく。

支出額の減少に最も大きく寄与しているのは、
教育に関する費用である。

そして、もう一つ定年後の生活水準に大きくかかわる項目に、
住宅関連費用がある。

定年後の家計を展望してわかることは、
結果的には人生の最終期に持ち家を所有していることは、
概ね良い選択になるということである。

子育てがひと段落したのちに、
身の丈に合った小さな住宅を購入するという選択も
十分に合理的なのである。

実は定年後の家計支出の最も大きな変化は
「非消費支出」に表れる。

非消費支出とは税金や社会保険料など
家計の自由にならない消費のことである。

50代後半で月14・2万円の額が必要となるが、
60代前半で8・8万円、
60代後半で3・7万円まで
急激に下がる。

実際に高齢期の家計簿をみると、
65歳から74歳において平均月1・7万円となっており、
保健医療に関する支出はそれほど多くはない。

■定年後の事実3:稼ぐべきは月60万円から月10万円に

高齢期の家計における最大のリスクは、
当初の予定より長生きしてしまう可能性にあると言える。

もちろん、このリスクに対応するために
ストックとしての貯蓄をするという選択肢や、
投資によって資金を増やすという選択もあり得る。

しかし、高齢期のリスクに対して最も有効な対策は、
月々の収入のフローを増やすということではないだろうか。

それにあたって最も信頼に値するのが
公的年金であることに異論はないだろう。

そう考えると、多くの人が現実的に取り得る
あらゆる選択肢のなかで、
最も人生のリスクに強い選択の一つが
公的年金の受給開始年齢の繰り下げだと私は思う。

■■無理なく働くことが社会的にも重要

経済や財政の持続可能という観点からみても、
定年後に「小さな仕事」で
月10万円から十数万円程度の所得を
稼ぐ人が増えていくことは、
社会的にみても大きな意義がある。

大多数の人には定年後の十数年間において、
自身が食っていけるだけのお金を稼いでもらい、
社会的に支えられない側になってもらうだけでも、
それはそれで十分に大きな貢献なのではないか。

もちろん、高齢化によってどうしても働けない人も増える。

それは社会全体の生産性の向上によって
吸収していかなければならない。

定年後から健康寿命までは無理なく仕事を続け、
年金に頼らず自分でその支出を賄えるだけの収入を稼げば、
日本の経済は十分に持続可能なのである。

■定年後の事実4:減少する退職金、増加する早期退職

2003年に2499万円あった退職給付金額は、
2018年には1788万円と、近年急速に減少している。

日本企業では歴史的に
給付額が約束されている退職金のみを
支払う企業がほとんどであったが、
バブル崩壊による低金利などを背景に
前払い賃金の性格が強い
確定拠出年金への移行が進んでいる。

65歳までの雇用義務化による影響もある。

早期退職実施企業数の増加は
コロナ禍の影響も大きいものの、
黒字であっても早期退職制度の導入に
乗り出す企業が増えていることも
昨今の特徴としてあげられる。

2021年に早期退職勧奨の実施が
報道された企業をみると、
ホンダ、パナソニック、フジテレビ、JT、博報堂などがあるが、
これらの企業は必ずしも経営危機の状態にあるわけではない。

確定拠出年金制度は近年大きな改正が行われている。

個人型確定拠出年金(通称iDeCo)の加入者範囲の拡大や、
税制上の優遇措置の拡大など、
制度面の拡充が急速に進んでいる。

■定年後の事実5:純貯蓄の中央値は1500万

60代の金融資産の平均額の内訳をより詳しくみていくと、
定期性預貯金を含む預貯金が1184万円で、
そのほかの金融資産については金額の多い項目順に、
生命保険(353万円)、株式(178万円)、
個人年金保険(165万円)、投資信託(118万円)となる。

世の中の多くの人が関心を持つのは、
一体どの程度の資産を持てば
高齢期に安心した暮らしができるかということである。

70歳以降で見ると、
70代前半で5・0万円の赤字、
70代後半で3・3万円の赤字であり、
たとえば90歳で死亡すると仮定したとしても、
累計の赤字額はそこまで大きくはならない。

高齢期に臨時的に必要となる支出も踏まえ、
70歳を超える程度まで無理なく働いて
残りの20年程度を働かずに過ごすと想定したときには、
平均的な年金給付額に概ね1000万円程度の貯蓄があれば、
統計上は現在の高齢世帯が送る平均的な暮らしが
実現できると考えられる。

結果的には、個々の基準に即して、
自身が十分に安心できる貯蓄水準に到達してから
引退するという形で、
高齢期の就労の意思決定がなされているのだと考えられる。

ほんとうの定年後

先日のシニアの一人暮らしの女性の記事を
読みました。

老後に備えて、中古の小さな一戸建てを買い、
月の生活費を5万円に抑えるようになったので、
年金で十分暮らしていけるという記事でした。

子どもの教育費がなくなって、
住宅費の算段がつけば、
家計はがらっと変わると思います。

40代、50代は、
現在の家計支出の延長線上で考えてしまうので、
老後の資金が心配になりますが、
支出もぐんと減るということは
覚えておいて、必要以上に心配しないほうが
よいのではないでしょうか。

正直なところ、教育費があまりにかかるので、
私は閉口しました。
いや、文句を垂れました。

が、これは終わりが見えている出費であり、
社会への最高の投資です。

文句を言っている場合ではありません。

母が専業主婦だったので、
父はひとりで、二人の娘の大学授業費を
払っていましたが、
文句を言ったことは一度もありませんでした。

今更ながら、すごいなあと思います。

ちなみに、個人事業主の場合、
企業年金はないので、自分で年金をつくる必要があります。

年金制度は、本当に複雑でわかりづらい。。。

そして、一回、自分で会社を設立したりしたら、
さらに面倒になって、途中迷子になったこともあります。

会社員と個人事業主では、全然違うし、
切り替え時の手続きも面倒ですが、
自分の老後ですからね〜
 
自分で手続きするしかありません。

掛金上限まで積んでいます。

なにしろ、税金が控除されますから。

まあ、一度仕組みと流れを作ってしまえば、
あとは考えることはないので、
一度だけは、がんばって学ぶ必要はあるかと思います。

運用指示は自分でできますから、
そこも学ぶ必要はありますね。

私の場合、この個人型確定拠出年金に関しては、
外国株式インデックスに100%入れています。

まあ、世界の経済状況と連動していれば、
間違いはないんじゃないかという考えです。

あなたは、10年後の家計収支をどのように予想していますか。

20221026 定年後本当に稼ぐべき収入とは_ほんとうの定年後(2)vol.3573【最幸の人生の贈り方】

定年後だからできる働き方

■定年後の事実6:70歳男性就業率45・7%、働くことは「当たり前」

過去は60歳時点で受け取れた厚生年金保険であるが、
男性受給者については、
2022年時点において定額部分が65歳から、
報酬比例部分は64歳からの支給となっている。

報酬比例部分の支給開始年齢は現在引き上げの最中であり、
男性は2025年、女性は2030年をもって
65歳で統一される。

■定年後の事実7:高齢化する企業、60代管理職はごく少数

人事管理上の視点から考えれば、
その人が高位の役職に就けたのはまぎれもなく
前任の役職者が後進に道を譲ってくれたからである。

従業員のこれまでの会社への貢献に応じる形で、
そうした時期を迎えている従業員に
組織の重要な役職を任せ、
彼らに目いっぱいの仕事をしてもらうというのが
日本型雇用のモデルである。

■定年後の事実8:多数派を占める非正規とフリーランス

「定年後フリーランス」は意外と多い。

フリーランスは実は定年後の現実的な働き方の
一つの形態である。

ここでは、自営(雇人なし)を広くフリーランスとみなすと、
フリーランスの働き方は
50代前半では6・4%と少数派であったが、
50代後半で7・4%、
60代前半で8・4%、
60代後半で10・9%まで増える。

そして、70代前半では就業者のうち
フリーランスの人は約2割で、最も多い働き方になる。

■定年後の事実9:厳しい50代の転職市場、転職しても賃金は減少

■定年後の事実10:デスクワークから現場仕事へ

■定年後の事実11:60代から能力の低下を認識する

多くの人が伸び続けると認識しているのが
対人能力と対自己能力である。

■定年後の事実12:負荷が下がり、ストレスから解放される

多くの人は、定年後に仕事に関する能力と負荷の
緩やかな低下を感じながらも、
結果的にその関係性に納得感を抱き、
満足して働いているという事実である。

定年後のキャリアにおいては、
体力や気力の変化と向き合いながらも、
いまある仕事に確かな価値があると感じたとき、
人は心から楽しんで仕事に向かうことができる。

■定年後の事実13:50代で就労観は一変する

多くの人が仕事に対する希望に満ち溢れていた20代から、
人は徐々に仕事に対して積極的に意義を
見出さなくなっていく。

そして、落ち込みの谷が最も深いのが50代前半である。

仕事に対してどの程度の価値を見出しているかの
データを50代以降追うと、
「高い収入や栄誉」を除いたすべての要素が
70代後半に向けて価値を増していく様子が見て取れる。

そして、仕事に対する受け止めについて、
70代の就業者は若い頃以上に
肯定的な見方をしていることもわかる。

なぜ人は50代で仕事に対して意義を失い、
迷う経験をするのか。

これはつまるところ、定年を前にして
「高い収入や栄誉」を追い求め続けるキャリアから
転換しなければいけないという事実に、
多くの人が直面しているからだと考える。

■定年後の事実14:6割が仕事に満足、幸せな定年後の生活

日々の生活の幸福度に視野を広げてみると、
定年後、歳を経るに従って幸福度は高まっていく。

幸福であると答えた人の割合は、
20歳時点の48・4%から年齢を重ねるごとに下がっていき、
50歳時点で38・2%とほぼ底を打ったあと、
それ以降は急速に幸福度が上昇、
60歳時点で45・1%、
70歳時点で54・9%の人が幸福な状態にあると答える。

■定年後の事実15:経済とは「小さな仕事の積み重ね」である

定年後の仕事は自身が住み慣れた地域で
行われることが多いという特徴もある。

定年後の仕事は農業やサービス職など
地域に根差した仕事が多く、
地域経済にとって大切な役割を担っている。

こうした方々の就労を促進することが、
地域経済にとって何より重要なのである。

仕事人生の締めくくりとして、
誰もが仕事で無理なく地域社会に貢献する。

こうした人たちの姿は、
人手不足が深刻化している各地域にとって
必要不可欠なものであり、
また一人ひとりの生涯の生活様式としても
望ましい形になる可能性がある。

ほんとうの定年後

人生のどこかで、仕事に対する価値観が
一変するようです。

人生のほとんどを占めていた仕事が
人生の一部だけを占めるようになる。

しかし、人生から仕事を手放さない。

ということが大切なようです。

「誰もがやりがいのある仕事で、
生涯現役で働き、
みんなが豊かで幸せになる社会を創る!」

私が掲げているミッションは、
悪くはないと思うのですが、
40代後半にコンセプトをつくったので、
まだまだギラギラしているのかもしれません。

ちなみに、48歳の独立当初に掲げていた文章は、

「本当に自分がやりがいのある仕事で、生涯働き続けて、
みんなが豊かになる社会を創る!」

力が入っていますよね〜〜〜

どこかで書き換えて、
今の表現になっているのですが、
読み返してみると、
まだまだ力が入っているように思います。

シニアの特権としては、
目の前にある仕事の意義を、
「高い収入や栄誉」だけで計らなくてもよいと
いうことではないでしょうか。

もちろん、収入も栄誉もあるにこしたことはないですが、
目の前の人から「ありがとう」と言われる価値も
よく知っています。

労働時間が長くて、
家族との夕食を逃してしまうことの損失も
知っています。

いつまでも、家族との夕食ができるわけではないのです。

人生の限られた時間だけ楽しめる日常です。

こういう風景は、
「人生で大きなことを成し遂げてやろう」という
野心を持っている若い時には、
見えない風景です。

人生でそれぞれの段階だからこそ見える風景を
楽しむことが、
人生を楽しむコツなのかなと思います。

あなたは、仕事を選ぶときに、どんなことを優先順位に置いていますか。

20221027 定年後だからできる働き方_ほんとうの定年後(3)vol.3574【最幸の人生の贈り方】

少子高齢化社会のめざす方向

■定年後に幸せに働き続けられる「仕事の要件」

■■健康的な生活リズムに資する仕事

体を動かすことへの言及も多かった。

■■無理のない仕事

定年後の就業者も、仕事において
成長を求めていないわけではない。

しかし、彼らは仕事で過度なストレスが生じるのであれば、
あえてその仕事を拡大させるような行動は
取らないことが多い。

■■利害関係のない人たちと緩やかにつながる

さらに、それはいつ解消しても構わないような
緩やかなつながりであった。

■定年後も働き続ける人に必要なこと

■■転機に向き合う

■生産者に主権を移し、良質な仕事を生み出す

幸せな定年後の働き方と対極にあるのはどういった働き方か。

それは、歳を取っても生活費を稼ぐために、
質の低い仕事で働き続けなければならない姿ではないだろうか。

生涯現役社会を目指すのであれば、
そのような労働環境を決して許してはならない。

定年後に誰もが幸せに働き続けられるためには、
一つひとつの仕事の質を高めていかなければならない。

そのためには、日本の労働市場にある仕事を
消費者や経営者のための仕事ではなく、
働き手のためのものに変えていく必要があるだろう。

長時間労働が必要とされる仕事や、
身体的な負荷が高い仕事、
働いても働いても稼げない低賃金の仕事など
「質が低い仕事」を日本社会から一掃していく必要がある。

そして、短時間で無理なく働ける仕事、
賃金水準が高い仕事など「質が高い仕事」を
増やしていかなければいけない。

労働市場に存在しているあらゆる仕事を無理なく働けて、
かつ正当な対価を得られる仕事にできて初めて、
高齢期に誰もが安心して働ける社会を
実現することができるのである。

ほんとうの定年後

2020年、「世界最高齢の総務部員」としてギネス認定された
現在は、92歳の玉置泰子さんの言葉。
https://president.jp/articles/-/57776

ーーーーーーーーーーー
「積小為大(せきしょういだい)」
「小さな努力の積み重ねが、大きな成果につながる」

私は92歳のいまも働いていますが、
それは一日一日の積み重ねの結果でしかありません。

はじめから、90歳をすぎても働き続けようと
思っていたわけではありません。

ただし、私には長年のモットーがあります。

それは「今日頑張れたら、明日も頑張れる」というもの。

私は、今日は昨日の続きではないと思っています。

寝て起きたら、また新しい日がはじまります。

そのくり返しで一日一日をリセットして、
新たな気持ちで「いまを生きる」ことを
実践しているだけなのです。

私は92歳になるいまでも、
昨日よりも今日、今日よりも明日のほうが、
ちょっぴり成長しているという実感があります。

今日より明日は少しでも成長していると思うからこそ、
「今日頑張れたら、明日も頑張れる」のです。
ーーーーーーーーーーー

『89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた』
の著者 大崎博子さんのツイッター。
https://twitter.com/hiroloosaki
https://amzn.to/3SIfKGj

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昭和7年生まれです。
機械オンチの私が78歳でMacと出会いました!
りっぱな 高貴香麗者です。
震災後にtwitterを始めました。カトリック信徒です。
昔の事から 現代迄をゆるりと呟きます。
今回宝島社から本が出ました。
読んで頂けたら嬉しい!

「私ね、今が人生で一番楽しいわ。」

78歳で始めたツイッターで
戦争体験から日常の思いまで綴って大人気となり、
フォロワー数13万8000人超。

毎月10万円ちょっとでやりくりしながら、
毎朝近所の公園で太極拳をして一日8000歩を目標に歩き、
部屋には花を飾り、ぬか漬けをつまみに毎日晩酌を楽しむ。
Netflixで韓国ドラマを見て、
BTSの曲を聞きながらのんびり朝風呂、
週1回の麻雀教室が最高の脳トレ。
ーーーーーーーーーーー

いずれも素敵な生き方だと思います。

玉置泰子さんの、92歳で現役総務課長というのは、
60歳でいったん定年になってから、
転籍し、出向という形で勤めているそうです。

エクセルとパワポを使いこなし、
経理事務とTQC(職務改善のサークル活動)の事務局の運営を
されているとのこと。

すばらしいですね。

大崎博子さんは、先日、
「こんな老後が待っているなんて、
思ってもいなかった」
とつぶやいていました。

こちらもまたすばらしいですね。

おそらく、このような高齢者が
日本にはたくさんいるのではないかと思います。

どの生き方が正解というのはないですね。

でも、あとに続く私たちの大きな励みになります。

大崎博子さんは太極拳ですが、
玉置泰子さんはヨガを毎日やっているそうです。

健康であるための習慣をもつということも
大切な秘訣であると思います。

著者の主張する、日本のサービスには、
適切な価格がついていないというのは、
同意します。

そもそも過剰ではないかと感じることも
時々あります。

深夜の配達は、割のいい仕事かもしれませんが、
社会に本当に必要なサービスかというと、
そうではないのではないかと思います。

とはいえ、流通は、夜間での長距離トラック配送に
頼っているのが現状で、
できるだけ地産地消を目指すのが、
地球にとっても優しいですね。

あなたは、どうやって「質の高い仕事」を増やしていきますか。

20221028 少子高齢化社会のめざす方向_ほんとうの定年後(4)vol.3575【最幸の人生の贈り方】

この記事は、メルマガ記事から一部抜粋し、構成しています。

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