歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する

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歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する
深井龍之介(著)
ダイヤモンド社(2022/3/29)

深井龍之介 ふかい・りゅうのすけ
株式会社COTEN代表取締役CEO
島根県出雲市出身。大学卒業後、大手電機メーカーや複数のベンチャー企業の取締役・社外取締役などを経て、2016年に株式会社COTENを設立。「メタ認知を高めるきっかけを提供する」をミッションに掲げ、3500年分の世界史情報を体系的に整理。数百冊の本を読んで初めて分かるような社会や人間の傾向・行動パターンを、誰もが抽出可能にする「世界史データベース」を開発中。COTENの広報活動として「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を配信。

187ページと薄い本なので、
すぐに読むことができます。

しかし、短い中に、興味深い事例と、
本質が書かれていて、とてもよい本だと思います。

人生のクライマックスは終盤に現れる

■人生のクライマックスは終盤に現れる

僕はいつも思うのですが、
30代や40代くらいで「成功した」「失敗した」
と言うのはやめましょう。

不毛です。

そもそも何をもって成功というのか難しいですし、
それは別にしても、
せめて80歳くらいまでは待ちましょう。

人生、何がどうなるかなんて分かりません。

サンダースに限らず、歴史上の偉人は多くが遅咲きです。

ガンディーや孔子のことを思い出してください。

彼らも遅咲きでした。

それだけではありません。

劉邦も、桓武天皇も、伊能忠敬も、
ヘンリー・フォードも、ネルソン・マンデラも、
シルヴェスター・スタローンも、みな遅咲きです。

なぜ偉人は遅咲きが多いのでしょうか?

理由の一つは、人は歳を取るほど
しょぼくれていくように思われがちですが、
実際は逆にどんどん可能性が広がり、
加速していくからではないでしょうか。

だから、まだ若いうちから絶望したり
有頂天になるのはやめましょう。

あなたの人生はまだ、ちまちまと
伏線を張っている段階にすぎません。

クライマックスはまだまだ、ずっと先なんです。

■僕らの「当たり前」は非常識

現代では、「お金を稼げる人が偉い」という
価値観も根強いですよね。

でも、その価値観も絶対ではありません。

あくまでこれは、近現代の資本主義社会の中だけで
通用する価値観です。

僕たちを強く拘束している「当たり前」に、
「命は大切なもの」というものがあります。

たとえば同じ日本でも、
戦国時代は命の価値が非常に低い時代でした。

日本に限らず、過去の社会では
「人が死ぬ」ことは珍しいことではありませんでした。

命の価値が低かったのは、
死と隣り合わせの環境だったことと
密接に関係しているのではないでしょうか。

もし命を重んじていたら、
武士は勝ち上がれなかったでしょうし、
農民は家族が増えすぎて、
飢え死のリスクに直面していたでしょう。

僕たちの価値観は、環境によって強く規定されています。

ということは、環境が変われば価値観も変わるわけです。

偉人に遅咲きが多いというよりも、
早咲きの人も、遅咲きの人もいるし、
何をもって成功とするのか、尺度もさまざま、
というほうが適切かもしれません。

この本では、さまざまな偉人の生涯が紹介されています。

イエス・キリスト
孔子
マハトマ・ガンディー
カーネル・サンダース
アン・サリヴァン
武則天

それぞれに大変興味深いです。

イエス・キリストはもともと大工で
布教していたのは、たった3年で、
弟子は12人しかいなくて、
弟子の一人に裏切られ、
政治犯としての処刑も他の2人と同時に行われた。

キリスト教信者からみると、
怒られそうなまとめ方ですが、、、

人生はあまりうまくいかなかったけれど、
死後かなりの時間が経ってから
後世の人間によって書かれた『新約聖書』は、
世界に大きく影響を与えた。

孔子の生涯と『論語』も同じである。

と、著者は書いています。

私は易経をまとめているのですが、
易経本文よりも、実は孔子の言葉をまとめる方が
分量としては多いです。

そして、2700年前の人の言葉を読んでいるというのは
感慨深いです。

マハトマ・ガンディーの生涯もまた興味深いのですが、
「非暴力・不服従」の思想を
『バガヴァッド・ギーター』の聖典から学んだと
書かれていたので、まだ読んでいなかったけれど、
ずっと気になっていた、この聖典を
読んでみることにしました。

あなたは、歴史上の人物から、何を学びますか。

20220722 歴史思考 世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放するvol.3477【最幸の人生の贈り方】

この記事は、メルマガ記事から一部抜粋し、構成しています。

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