デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化
The Reenchantment of the World
モリス・バーマン(著),柴田元幸(翻訳)
文藝春秋(2019/7/25)
モリス・バーマン Morris Berman
詩人、小説家、エッセイスト、社会批評家、文化史家。これまでに17冊の単行本、150本近くの論文を発表しており、ヨーロッパ、北アメリカ、メキシコの様々な大学で教鞭を取る。1990年にワシントン州の州知事作家賞を受賞、1992年にはロロ・メイ・センターの人文学を対象とした年間助成の第一号となる。著書に『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』(柴田元幸訳、文藝春秋、2019年)がある。2000年、The Twilight of American Culture が『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』紙で「注目すべき本」として紹介される。2013年、メディア・エコロジー協会より、公共的知的活動における業績に対するニール・ポストマン賞を受賞。メキシコ在住。
柴田元幸 しばた・もとゆき
1954(昭和29)年、東京生まれ。1984年東京大学大学院英語英文学博士課程単位取得退学。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遥大賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、著書も多数。文芸誌「MONKEY」の責任編集を務める。
17回に分けて、丁寧に読みました。
出版されてから40年ですが、
復刊されたのは、時代に必要とされているからだと
改めて感じました。
現代の科学は、イデオロギーの一つに過ぎないという見方は
自分の思考の幅を広げる上で、とても役に立ちます。
ベイトソン自身が考えていたのとは違う、
理想の社会の描かれ方ではあると思うのですが、
未来を考える上で、示唆に富んだ本だと思います。