幸せを分解する
幸せに直接注目してはいけません。
それは、太陽を直接見るとまぶしいのと同じです。
そうではなく、太陽光を分解すれば、簡単に見ることができるようになります。
私が幸せに関して唯一満足できる定義は、
ヘレン・ケラー
それがホールネス(全体性)だというものです。
幸福を得る唯一の方法は、
ジョン・スチュアート・ミル
自分自身の幸福を人生の目的とせず、
幸福以外の何か目的を確固として心に抱くことである。
本当の幸福というのは、
人生がより良く生きられる状態に
自分ですることなんです。自分でしないで、
他からしてくれることを待ってる限りこやしないよ。自分の現在の生活に
自分の心がまず満足しなきゃいけないんだよ。それが生命を高くし、
程度を上にした考え方なんだ。つまり、自分の生きがいを感じる状態を
もっと気高いところにおかなきゃいけないんだよ。うまいものでも食って、いい着物でも着て
『盛大な人生』
…こう思うところに本当の生きがいは
ないんだけれどもねえ。
本当の幸福とは、自分の心が感じている、
平安の状態をいうのだ。いくら心身統一法を何十年やっても、
幸福は向こうから飛び込んで来るのではない。自分の心が、幸福を呼ばなければ、
幸福は来やしない。だから、現在の生活の状態、境遇、
環境、職業、
何もかも一切のすべてを、心の底から本当に満足し、
『運命を拓く』第9章
感謝して活きているとしたら、
本当にその人は幸福なのである。
ポジティブ心理学
タル・ベン・シャハー博士:PERMA
私は幸せについて、「全人的ウェルビーイング(Wholeperson Wellbeing」とし、
Wholebeing(ホールビーイング) Happinessと名付けました。
■ ホールビーイングを構成するもの SPIRE○ Spiritual wellbeing (スピリチュアルなウェルビーイング)
○ Physical wellbeing(身体的なウェルビーイング)
○ Intellectual wellbeing(知性のウェルビーイング)
○ Relational wellbeing(人間関係におけるウェルビーイング)
○ Emotional wellbeing(感情的なウェルビーイング)
この頭文字をとって、SPIRE(スパイアー)と読んでいます。これは高層ビルを指すものであり、
『ハピネスの科学 SPIREリーダーシップモデル』タル・ベン・シャハー博士
植物の成長点という意味もあり、
息吹をも表します。
■ スピリチュアルなウェルビーイング
「今ここ」に集中することです。
業務に集中している銀行員と
惰性でお経をあげているお坊さんがいたとしたら、
銀行員のほうが
スピリチュアルなウェルビーイングが高いことになります。
何をしているかが、重要ではありません。
■ 身体的なウェルビーイング
運動と栄養と睡眠・休息は、大切です。
■ 知性のウェルビーイング
好奇心をもって広く学ぶことと
深い学びの両方が大切です。
■ 人間関係におけるウェルビーイング
恋愛関係だけではなく、
すべての人間関係が関わります。
■ 感情的なウェルビーイング
感謝、ワクワク、愛、喜びといった
ポジティブな感情は大切ですが、
怒り、嫉妬、悲しみといった
ネガティブな感情にどう対処するかということも
大切です。
セリグマン博士:PERMA
ポジティブ心理学の創設者 マーティン・セリグマン博士は、
タル・ベン・シャハー博士のSPIREと同じように
持続的幸福(ウェルビーイング)を最大化するものとして、
5つ提示しています。
・ポジティブな感情(Positive emotions)
・エンゲージメント(フロー体験)(Engagement)
・良好な関係性(Relations)
・意味のある人生(Meaning)
・ポジティブな達成(Achievement)
この頭文字をとって、PERMAと呼んでいます。
SPIREと重なる構成要素もありますが、
異なる視点もあり、とても興味深いです。
共通するのは、一つの要素だけで、ウェルビーイングが
達成するのではないということです。
ですので、もし、さらに改善したいのであれば、
自分自身で、それぞれの柱がどのように築かれているのか、
一つ一つ丁寧にみていくのがよいと考えます。
あなたは、どの柱を改善することに取り組みたいですか。
Spiritual wellbeing (スピリチュアルなウェルビーイング)
Physical wellbeing(身体的なウェルビーイング)
Intellectual wellbeing(知性のウェルビーイング)
Relational wellbeing(人間関係におけるウェルビーイング)
Emotional wellbeing(感情的なウェルビーイング)