易経

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1.乾為天(けんいてん) ䷀

乾為天(けんいてん) 偉大なる天、君たるの道 ䷀ 序卦伝 有天地然後萬物生焉。天地ありて然る後万物生ず。てんちありて、しかるのちばんぶつしょうず。 天と地、すなわち乾と坤があって、その後初めて天と地の間に万物が生じる。 乾。元亨。利貞。 乾...
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序卦伝(じょかでん)

序卦伝とは 序卦伝とは、孔子が書いたと言われてきた十篇「十翼」の解説の一つで、六十四の卦がなぜ今の順番に並んでいるかという説明が書かれたもの。 上巻 有天地然後萬物生焉。 有天地然後萬物生焉。天地ありて然る後万物生ず。てんちありて、しかるの...
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易の歴史

太昊伏羲氏 易の八卦を作り出したのは、三皇の一人の太昊伏羲氏であるということである。仰いで天の運行の状態を観察し、伏して地の形勢を観察し、鳥や獣の状態を見、近くは自分の身を見、遠くは外界の万物を観察して、始めて八卦を作った。その八卦を重ねた...
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易経 重要語句

剛・柔 「剛・柔」かたいとやわらか。⚊と⚋で示す。 陰・陽 「陰・陽」くらいとあかるい。剛・柔に同じ。陽=剛、陰=柔。 位 六爻の位置。1番下の爻から「初・二・三・四・五・上」と数える。上:隠退した人五:君の位四:近臣の位三:それほど君に近...
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易経八卦

伏羲八卦次序 伏羲八卦次序 太極 太極が易の本体である。易がまだ動かない前の本体である。大きくいえば、天地開闢以前から天地が滅亡してしまった後までも、厳然として存在しておるところの宇宙の本体である。不生不滅無始無終の絶地唯一の大元気である。...
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六十四卦(ろくじゅうしか、ろくじゅうしけ)

六十四卦とは 八卦は万物を象徴するものであるが、より錯雑した変化の世界を表現するため、伏羲は、八卦を重ねて六十四卦とした。 上経三十卦、下経三十四卦に分けられている。 伏羲六十四卦方位図 六十四卦一覧 卦順 ☷坤(地)☶艮(山)☵坎(水)☴...
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64.火水未済(かすいびせい) ䷿

火水未済(かすいびせい) 未完成 ䷿ 序卦伝 物不可窮也。故受之以未濟終焉。物は窮まるべからざるなり。故にこれを受くるに未済を以てしてここに終わる。ものはきわまるべからざるなり。ゆえにこれをうくるにびせいをもってしてここにおわる。 物事は完...
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63.水火既済(すいかきせい) ䷾

水火既済(すいかきせい) 完成 ䷾ 序卦伝 有過物者必濟。故受之以既濟。物に過ぐることある者は必ず済す。故にこれを受くるに既済を以てす。ものにすぐることあるものはかならずなす。ゆえにこれをうくるにきせいをもってす。 程度を行き過ぎれば必ず何...
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62.雷山小過(らいざんしょうか) ䷽

雷山小過(らいざんしょうか) 小事に於ける行き過ぎ ䷽ 序卦伝 有其信者必行之。故受之以小過。その信ある者は必ずこれを行う。故にこれを受くるに小過を以てす。そのしんあるものはかならずこれをおこなう。ゆえにこれをうくるにしょうかをもってす。 ...
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61.風沢中孚(ふうたくちゅうふ) ䷼

風沢中孚(ふうたくちゅうふ) 中なるまこと ䷼ 序卦伝 節而信之。故受之以中孚。節ありてこれを信ず。故にこれを受くるに中孚を以てす。せつありてこれをしんず。ゆえにこれをうくるにちゅうふをもってす。 節度があってはじめてこれを信ずることができ...