黄帝内経(こうていだいけい)

学びの葉
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黄帝内経(こうていだいけい)とは

『黄帝内経』とは、中国の伝説上の帝王である黄帝が作ったと言われる、中国最古の医学書である。『素問』と『霊枢』の2つに分かれている。中国伝統医学の四書(他の3つは『黄帝八十一難経』(なんぎょう)、『傷寒雑病論』『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう))のひとつである。

『黄帝内経』は、総合的な医学書であり、黄老思想の理論をもとに、中国医学における「陰陽五行学説」「脈診学説」「臓象学説」「経絡学説」「病因病機学説」「病」「診断」「治療」「養生法」「運気学」などの教義をもち、全人的な視点から医療を論じている。

『素問』が理論的で内臓、経絡、原因、病態、根拠、診断、治療原理、鍼灸に重点を置いている。『霊枢』はより実践的に、臓器の働きや病気の原因・メカニズムに加え、経絡・経穴、鍼灸道具、刺入方法、治療の原理などを中心に解説している。

黄帝内経素問

唐·王氷篇

第一篇 上古天真論
第二篇 四気調神大論
第三篇 生気通天論
第四篇 金匮真言論
第五篇 陰陽応象大論
第六篇 陰陽離合論
第七篇 陰陽別論
第八篇 霊蘭秘典論
第九篇 六節蔵象論
第十篇 五蔵生成篇
第十一篇 五蔵別論
第十二篇 異法方宜論篇
第十三篇 移精変気論
第十四篇 湯液醪醴論
第十五篇 玉版論要
第十六篇 診要経終論
第十七篇 脈要精微論
第十八篇 平人気象論
第十九篇 玉機真蔵論
第二十篇 三部九候論
第二十一篇 経脈別論
第二十二篇 蔵気法時論
第二十三篇 宣明五気
第二十四篇 血気形志
第二十五篇 宝命全形論
第二十六篇 八正神明論
第二十七篇 離合真邪論
第二十八篇 通評虚実論
第二十九篇 太陰陽明論
第三十篇 陽明脈解
第三十一篇 熱論
第三十二篇 刺熱
第三十三篇 評熱病論
第三十四篇 逆調論
第三十五篇 瘧論
第三十六篇 刺瘧
第三十七篇 気厥論
第三十八篇 咳論
第三十九篇 挙痛論
第四十篇 腹中論
第四十一篇 刺腰痛
第四十二篇 風論
第四十三篇 痹論
第四十四篇 痿論
第四十五篇 厥論
第四十六篇 病能論
第四十七篇 奇病論
第四十八篇 大奇論
第四十九篇 脈解
第五十篇 刺要論
第五十一篇 刺斉論
第五十二篇 刺禁論
第五十三篇 刺志論
第五十四篇 刺志論
第五十五篇 長刺節論
第五十六篇 皮部論
第五十七篇 経絡論
第五十八篇 気穴論
第五十九篇 気府論
第六十篇 骨空論
第六十一篇 水熱穴論
第六十二篇 調経論
第六十三篇 缪刺論
第六十四篇 四時刺逆従論
第六十五篇 標本病伝論
第六十六篇 天元紀大論
第六十七篇 五運行大論
第六十八篇 六微旨大論
第六十九篇 気交変大論
第七十篇 五常政大論
第七十一篇 六元正経大論
第七十二篇 刺法論
第七十三篇 本病論
第七十四篇 至真要大論
第七十五篇 著至教論
第七十六篇 示従容論
第七十七篇 疎五過論
第七十八篇 徵四失論
第七十九篇 陰陽類論
第八十篇 方盛衰論
第八十一篇 解精微論

黄帝内経霊枢

第一 九針十二原
第二 本輸
第三 小針解
第四 邪気蔵府病形
第五 根結
第六 寿夭剛柔
第七 官針
第八 本神
第九 終始
第十 経脈
第十一 経別
第十二 経水
第十三 経筋
第十四 骨度
第十五 五十営
第十六 営気
第十七 脈度
第十八 営衛生会
第十九 四時気
第二十 五邪
第二十一 寒熱病
第二十二 癫狂
第二十三 熱病
第二十四 厥病
第二十五 病本
第二十六 雑病
第二十七 周痹
第二十八 口問
第二十九 師伝
第三十 決気
第三十一 腸胃
第三十二 平人絶穀
第三十三 海論
第三十四 五乱
第三十五 脹論
第三十六 五癃津液別
第三十七 五閲五使
第三十八 逆順肥瘦
第三十九 血絡論
第四十 陰陽清濁
第四十一 陰陽繋日月
第四十二 病伝
第四十三 淫邪発夢
第四十四 順気一日分為四時
第四十五 外揣
第四十六 五変
第四十七 本蔵
第四十八 禁服
第四十九 五色
第五十 論勇
第五十一 背俞
第五十二 衛気
第五十三 論痛
第五十四 天年
第五十五 逆順
第五十六 五味
第五十七 水脹
第五十八 賊風
第五十九 衛気失常
第六十 玉版
第六十一 五禁
第六十二 働輸
第六十三 五味論
第六十四 陰陽二十五人
第六十五 五音五味
第六十六 百病始生
第六十七 行針
第六十八 上膈
第六十九 憂恚無言
第七十 寒熱
第七十一 邪客
第七十二 通天
第七十三 官能
第七十四 論疾診尺
第七十五 刺節真邪
第七十六 衛気行
第七十七 九宮八風
第七十八 九針論
第七十九 歳露論
第八十 大惑論
第八十一 痈疽

理論体系

基本理論

『黄帝内経』の基本理論には、整体観念、陰陽五行、蔵象経絡、病因病機、診断と治療、予防と健康管理、運気の教義などが含まれている。

  1. 「整体観念」は、人体そのものや自然が全体であり、人体の構造や部位はすべて相互に関連していることを強調するものである。
  2. 「陰陽五行説」は、物事の対極にあるものの統一性を説明するための説である。
  3. 「蔵象経絡」は、人体の五臓六腑、十二経絡、八脈の生理機能、病的変化、相互関係を研究するものである。
  4. 「病因病機」では、さまざまな病原因子と病気の発症・変化の内部メカニズムについて解説しています。
  5. 「診断と治療」は、漢方医学における病気の理解と治療の基本原則である。
  6. 「予防と健康」は、中国医学における健康と幸福の教義を体系的に解説したもので、健康と病気の予防に関する経験をまとめた重要なものである。
  7. 「運気学」とは、自然の気候が人間の生理・病理に及ぼす影響を研究し、人が害を受けないように導くための基礎となる学問である。

臓象学説

臓象学説とは、内臓と経絡の生理機能、相互関係、外見、さらには外的環境との関連性を研究するものである。
五臓六腑、十二経絡という物質的な基盤に基づくものである。 もちろん、解剖学にはそれ以上のものがあるが、それ以上に重要なのは、多くの医療実践と議論の積み重ねによって教義が次第に充実し、やがて臨床指導として高いレベルに達したことである。
『黄帝内経』では、「内にあるものは必ず外にある」という弁証論を完全に認め、臓腑の教義を体系的かつ完全なものにしている。臓象学説には主に臓腑、経絡と精神(気)の3部分が含まれている。内臓は、五臓六腑と寄恒の腑から構成されている。

五臓とは、肝、心、脾、肺、腎である。
六腑とは、胆、胃、大腸、小腸、膀胱、三焦である。
寄恒の腑も内臓に属するが、通常とは異なる。 脳、髄、骨、脈、胆、女子胞などを指す。

内臓はその形態や機能の違いによって分かれているが、互いに孤立しているわけではなく、協力し合って役に立っている。

経絡は、経脈、絡脈、腧穴の3つの部分に分けられる。

手太陰肺経、手陽明大腸経、足陽明胃経、足太陰脾経、手少陰心経、手太陽小腸経、足太陽膀胱経、足少陰腎経、手厥陰心包経、手少陽三焦経、足少陽胆経、足厥陰肝経という12の主要経脈が存在する。12本の経脈が輪のように始まりと終わりでつながっていて、そこを流れる気が繰り返される。主な経絡とは別に、督脈、任脈、沖脈、帯脈、陰跷脈、陽跷脈、陰維脈、陽維脈の8つの奇経八脈がある。

経脈の間を互いに連絡し合う支脈を「絡脈」と呼ぶ。 小さいものは数えられず「孫絡」、大きいものは15あり、「十五絡脈」と呼ばれる。 これは『霊枢』-経絡に詳しく書かれている。

腧穴は、気が出入りし、経絡が合流したり分枝したりする場所である。 『黄帝内経』には、まず『素問・気穴論』、次に『素問・気府論』で腧穴が語られており、いずれも三百六十五穴が論じられている。 実際には《気穴論》三百四十二の腧穴、《気府論》三百八十六の腧穴が載っている。

「精・気・神」は人身の三宝である。精は、血、津液が含まれ、気は、宗気、栄気、衛気を指し、神は、神、魂、魄、意、志を指す。

精と気は人体を構成する基本物質であり、気と神とは人体の複雑な機能である。

病機学説

病気の発生、発展、予後、変化の内部メカニズムを研究する理論は、病機学説と呼ばれている。
この理論は、『素問・至真要大論』にある、「気の適正を失わないように病機を診る」「病機をそれぞれの方法で診る」という原則に基づくものである。

  1. 病因:人間には多くの病因があり、『黄帝内経』ではそれらを2つに分類している。 風雨寒暑は実は「六淫」の概要、陰陽喜怒は「七情」の概要、飲食住は「飲食労倦」である。 これは、後世の三因の原点ともいえる。
  2. 発病:正邪双方の力量の対比によって、病気の発生、発展を決定する。「正気が内に存在すれば、邪気は干渉できない 」。『素問・上古天真論』の「精神が内で守られていれば、病気は安全である」、『素問・評熱病論』の「邪が集まるところは、気が虚である」とあるところからもわかる。
  3. 病変:病気の変化は複雑である。『黄帝内経』でも病気の変化はいろいろな方面から説明される。陰陽から、表裏内外から、寒熱から、虚実から、まとめられている。実は邪気の盛、虚は正気の衰を指す。つまり、正虚で邪実、邪実で正不虚、正虚で邪不実、正不虚で邪不実がある。

五行

五行方位時序五気生化感情
小腸
長夏湿
西大腸皮毛
膀胱


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