スピリチュアルなウェルビーイング
マインドフルネスを行うことにより、
脳の左前頭葉全部皮質が活性化されます。
これは、ポジティブな気分を感じたときに
活性化される状態と同じです。
瞑想することだけが、マインドフルネスではありません。
その人が何かに細心の注意を払う瞬間は、
ヘンリー・ミラー
それが1枚の草であっても、
神秘的・驚異的でそれ自体が
言葉で表せないほど素晴らしい世界となる。
「禅は、なにか気晴らしの興奮ではなく、
『禅マインド ビギナーズ・マインド』鈴木俊隆
毎日のやるべきことに対して、
集中することです」。
「坐禅の修行と日常の活動は、
一つのものです。
坐禅は日常の生活であり、
日常の生活は坐禅です。」
■ マインドフルネス瞑想
以下のようなマインドフルネスのプログラムを
行いました。
・8週間
・週1回のミーティング
・毎日45分のホームワーク
これを行うと、
・不安が軽減し、
・思いやりが向上
・「より幸せな」脳
・免疫系の強化
が見られました。
ウィスコンシン大学のリチャード・デビッドソン博士の研究によると、
人がうつや不安、怒りなどで、感情が動揺したときには
脳の右前頭葉前部皮質が左脳の同じ部分よりも活性化され、
逆にポジティブな気分を感じたときには、
脳の左前頭葉前部皮質が右脳の同じ部分よりも活性化される
ことを発見しました。
8週間のプログラムに参加した人は、
以前よりも左側に変化していることを発見したのです。
最も驚いたことに、
1日45分の瞑想というワークをこなした人も
1日15分で済ませた人も
週2回3分で済ませた人も
同じ恩恵を受けたことがわかりました。
これは、週1回のミーティングで、
「今ここに存在すること」
の大切さを思い出したからではないかということです。
■ 毎日のマインドフルネス
『ハピネスの科学 SPIREリーダーシップモデル』タル・ベン・シャハー博士
瞑想することだけが
マインドフルネスではありません。
・よく聴くこと(子どもや従業員の話)
・食事をすること(干しぶどうを15分かけて食べる)
・電話会議
・書くこと
・ウォーキング
など、日常の動作でマインドフルネスを
実践することができます。
簡単にできる禅の瞑想の方法(数息観)
禅に数息観(すうそくかん)という瞑想の方法があります。
これは、文字のとおり、息を数えて、心の中を観る方法です。
小学生でも簡単にできることができ、一度身につければ、一生使うことができます。
手順は3つのステップで行います。
- 調身(姿勢を正す)
- 調息(息を整える)
- 調心(心をクリアにする)
- 1 .調身姿勢を正す
床にすわっても、椅子に座ってもできます。
背骨:骨盤を立てて、床に垂直になるようにします。背中が丸くならないようにします。
足:床に座るときには、結跏趺坐(けっかふざ)と言われる、ももに反対の足の甲を載せるのが正式ですが、無理にしなくても大丈夫です。椅子にすわるときには、足の裏をしっかりと床につけます。
眼:完全に閉じると、イメージが出てきてしまうので、1.5メートル先に視線を落として、半眼と呼ばれる状態にします。
手:腹の前で円を描くように組んでもいいですし、軽くももの上に置いてもいいです。 - 2.調息息を整える
吸って吐いて「ひと〜つ」、吸って吐いて「ふた〜つ」と数えていきます。
途中、雑念がわいて、数がわからなくなったら、また、「ひと〜つ」から始めればいいです。 - 3.調心心がクリアになる
息を数えていると、過去に起こったことの後悔や、将来のことの心配がわいてきます。
それは、雑念と呼ばれるものです。
雑念に気がついたら、「あ、雑念だな」と、手放して、また呼吸を数えることに戻ってください。
「今ここ」に集中することが大切
マインドフルネスは、瞑想だけではありません。
食べるとき、人の話を聴くとき、掃除をするとき、歩くとき、など
すべての動作を意識的に行うことで、
マインドフルネスを実践することができます。
あなたは、「今ここ」に集中していますか。
Spiritual wellbeing (スピリチュアルなウェルビーイング)
Physical wellbeing(身体的なウェルビーイング)
Intellectual wellbeing(知性のウェルビーイング)
Relational wellbeing(人間関係におけるウェルビーイング)
Emotional wellbeing(感情的なウェルビーイング)